軽井沢 夏仕様別荘を冬利用するためのリフォーム工事について vol.1 (断熱改修・凍結予防・水抜、水出等・・・)

こんにちは!SSdesignの金子です。

更新がなかなかできずだいぶ期間が開いてしまいました。

軽井沢の夏仕様の建物からのリフォームについての方法や考え方チェックポイントなどをご紹介していきたいと思っています。

今回は軽井沢の冬季利用何が必要なの?という部分を含めながら下記3項目で記載します。

すでに軽井沢について詳しい方は知っている部分も多いかもしれませんが、基本編という理解でお読みいただけましたら幸いです。文章多めで分かりにくい部分もあるかと思うので何か疑問点等あればお気軽にLINE等でご質問下さい♪

1. 水道関係は冬利用できる状態か?
2. 壁や床下に入っている断熱の量・窓は?水抜き・水出しってどう必要?
3. 利用方法から考えるどこまでリフォームするのか!

1.水道関係は冬利用できる状態か?

まずいつもの重要な物件の状態確認。断熱の前にそもそも「水道関係は冬利用できる状態か?」はリフォームのコストを左右する大事な事前確認ポイントです。

関東に住んでいるとこのワード少し違和感を感じる方もいると思ったので今回ご説明させて頂きます。

軽井沢は夏は涼しくとても快適な日が多いですが、冬は-15度前後になる北海道と同じランクの寒さがある地域です。(→「軽井沢の気温」blogで東京との寒さの違いについて記載あります。)

気温がマイナスで給水管内部の水が凍ってしまうので「凍結防止帯」といわれるいわゆるヒーターを給水管に巻き付ける必要があるのですが、夏仕様で建てられた軽井沢別荘で築年数経っているとされていないケース多々あります。

↑リフォーム前:防止帯なく、クッションのようなものが巻かれているだけなので冬使えない状態。

↑リフォーム後:防止帯、保温材を巻き電気コンセントにつないで凍結を防止します。

その場合は防止帯を巻いてもらう工事を行いますが、お風呂廻りなどは配管がコンクリートに埋まっていたり壁の間に入っている部分は巻くことができない部分がでてしまうケースもあります。

場合によってはお風呂など見た目的には改修を必要としていない場合でも改修をしないと冬利用ができないケースもありますので先に確認すべきポイントと考えています。

「巻くことのできない部分」も種類はいろいろで建物内部の温度が0度以下でなければ大きな問題ではないケースも。その場合は次でお話する断熱の状態がどうなっているのか?使用方法や間取り等が確認のポイントになっていきます。

2.壁や床下に入っている断熱の量・窓は?水抜き・水出しってどう必要?

次のチェックポイントは家のもつ断熱性の確認です。

床下・壁・天井(屋根)にどのくらいの性能の断熱材が入っているか、窓の仕様(木製なのか、アルミなのか、1枚ガラスか2枚ガラスか)それによっては断熱の改修の有無がリフォーム費用には大きく跳ね返ります。

まず断熱の重要な部分の順番として私は「窓→床下→天井(屋根)→壁」という順番で重要度のお話をさせていただいています。

場合によっては窓は内窓(インプラスやプラマードU)を施工すれば断熱性は向上するのでまとまったリフォームをする際はまずは床下と天井の断熱補強が優先されるケースもあります。

 

「水抜き・水出し」についても知らない方もいらっしゃるかもしれませんので簡単にご説明すると冬の間凍ってしまう給水管の水を抜ける配管に寒冷地では施工しています。その水を抜くことを「水抜き」、使える状態の水が通っているようすることを「水出し」といいます。

よく「水出し・水抜きは不要」と記載のある物件を目にしますが、結局はなにかしら熱源を使って凍らない工夫をしており、熱源は基本的に電気式が多いため停電時には凍結するリスクがあるものが大半かと思います。

例えば多いのは床暖房を弱めで冬の間も入れるづけるケース。人は不在なのであくまで室内が0度以下にならなければいいのですが、1か月全く来ないのであれば電気代や場合によっては灯油代がかかるので水抜きをして停電のリスクも回避されたほうがよいのではとは考えています。

また上記のように暖房器具で凍結予防する際にも建物のもつ断熱性が低ければ低いほど燃料をどんどん使う結果になります。なので建物のもつ断熱性をきちんとチェックすることは必要不可欠になります。

3.利用方法から考えるどこまでリフォームするのか!

上記のように冬の軽井沢で過ごせる建物にするにはいくつかのポイントがあり、どのような形で建物を使用をされていくのかでリフォームをどこまでするか大きく変わってきます。

また体感的な部分も寒さに対して弱い方と強い方がいらっしゃるのでそのあたりもふまえつつ、建物の価値としてもどのくらいのスパンで考えていくのか、考えるべき内容が多い不動産。

ですので使用方法や希望を細やかにヒアリングしてリフォームを進めるべきと私は考えています。

お客様のよっては水廻りの補強とLDK部分のみ行う方もいれば全体改修される方もいらっしゃいます。

建物の形状等も大きくかかわっており、プランニング次第で費用感は大きく変わってくるのが軽井沢のリフォームの難しさと感じています。

現在はwifi製品の進化でいろいろな電化製品が遠隔で操作できるようにもなっており、利用できる最新設備はできるだけ使いながら良い住まいづくりのご提案ができればと考えています。

いかがでしたか?次回は実際に断熱リフォームとしてどんな方法があるのか?そんなお話のブログができればと考えています。

まだまだリフォームすれば良い別荘になる中古物件あると思っていますので是非お気軽にご質問等もお問い合わせください!

SSdesign金子でした。